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国際臨床抗老化医学会で、しみ・かんぱん等の最新除去理論を発表

国際臨床抗老化医学会で、しみ・かんぱん等の最新除去理論を発表

株式会社ビーティフィック
2009.02.04 20:43



先ごろ開催されたNPO法人日本臨床抗老化医学会主催の『第6回 国際臨床抗老化医学会議』の中で(株)ビーティフィック(本社/大阪市中央区 中西博文社長)による学術発表が行われた。

『特許出願済・日本製エレクトロポレーションマシンを用いたノンニードルメソセラピーによる美顔・痩身及びフコキサンチンによる表皮性色素沈着の 改善』と題したランチョンセミナーにおいて、同社教育部 部長 小寺敏恵氏による第一講演『日本製エレクトロポレーションマシンによるノンニードルメソセラピーの理論解説と有用性調査報告』、ハイドロックス飯能研究所 所長 谷久典 農学博士による第二講演『レチノイド様作用成分・フコキサンチンの機能性及び表皮性色素沈着除去に対する有用性』がそれぞれ発表された。

同社から一昨年発表され、エステ・医療クリニックルートにおいて多数の導入実績を持つ、特許出願済・業務用エレクトロポレーションマシン「イーポ レーション・プロフェッショナル」は、国内の開発・製造にも関わらず、海外製品に比べ1/2~1/3という低価格設定を実現。自由診療部門を有する医療ク リニック及びメディカルエステにおいて、導入する装置の投資対経営効果を考えることは、競合の激しいアンチエイジング診療及びエステティック経営には欠か せない。

エレクトロポレーション導入装置の効果は、使用する導入液により大きく変化することから、同社では医療用としても利用されている効果の高い成分を 高濃度に処方し、高分子ポリマー等のゲル化剤を使用しない、真皮層下へ導入することを目的とした安全かつ効果の高い高品質専用導入液を、数種開発済である という。

セミナーの後半、第二講演ではハイドロックス飯能研究所 所長 谷久典 農学博士による、しみ・かんぱん等の表皮性色素沈着除去効果が確認されているフコキサンチンの有用性に関する研究内容が発表された。谷博士が研究を進める フコキサンチン(FX)は褐藻類にごく微量含まれるカロチノイドの一種で、強い抗酸化力を持ち、生理活性が高いことから各分野で広範囲に研究されている物 質であるという。β-カロテン、β-クリプトキサンチン等のカロチノイドが好気的条件下では抗酸化作用を示すことに対し、唯一フコキサンチンは嫌気的条件 下(生体内)で、より強い抗酸化作用を示す重要な特徴があり、このような特徴はフコキサンチン以外のカロチノイドには認められないことから、アンチエイジ ング分野では非常に重要な特性であると注目されている。

谷博士は、「フコキサンチンがレチノール結合タンパク質(RBP)との高い親和性やレチノイン酸レセプターとの反応性を示すなど、レチノイン酸(RA) の挙動と類似の作用が見られることから、皮膚細胞に対してもレチノイン酸と同様の作用を示し、フコキサンチンがレチノイン酸の代替成分と成り得るかの検討 を行った」と述べた。

医療クリニックにおいて使用されるレチノイン酸は、光加齢の改善薬として米国FDAに1997年に認可されているが、その分子構造上、生理活性を 示す部分が毒性も呈する為、紅斑や刺激性などの副作用が認められているとともに、ラット実験での催奇性が確認されたため、妊婦及び妊娠予定者には使用がで きないとされており、その安全性が問題視されている。

また、レチノイン酸は日本では外用剤として認可を受けておらず、使用においては医師の指導のもと適切な治療が必要とされている。フコキサンチン は、レチノイン酸と類似した分子構造を持ちながら、毒性を示す部位を持たないため、紅斑や皮膚刺激などの炎症を引き起こす心配がないという。

谷博士は研究の中で、培養ケラチノサイトを用いてヒト正常ケラチノサイトにフコキサンチン及びレチノイン酸を添加し、同条件下で6日間培養した 後、サイトケラチン4と19の増加率を測定したところ、濃度依存的にその増加が認められ、レチノイン酸と同様の増加率を示したという。また、レチノイン酸 同様、上皮に存在するレチノイン酸レセプター(RAR)により細胞内に取り込まれ生物活性を生じるか、正常ヒト線維芽細胞にフコキサンチンを添加したとこ ろ、細胞の増殖が活発になったことを認めたという。そこで、メラノサイトにフコキサンチンを添加し8日間観察したところ細胞数が増加していることが確認された。

この結果フコキサンチンは、表皮のしみ・かんぱんやくすみ等の原因となるメラニンを産生するメラノサイトの代謝を促進し、メラニンが速やかに排出されることによりアンチエイジング作用を示すことを実証した。

同社は、鉱物由来の合成化合物・レチノイン酸に対しこの植物由来の天然成分・フコキサンチンの持つ副作用の無いレチノイド様作用に着目し、エレク トロポレーション用導入液として世界初の表皮性色素沈着(しみ・かんぱん等)除去及びシワ抑制剤「イーピーエッセンスFX」を開発したという。

またフコキサンチンの持つ、血管新生抑制作用によるシワ抑制効果は、京都大学大学院農学科の平田孝教授(農学博士)、菅原達也准教授(農学博士) らにより研究がなされ、「血管新生抑制剤」としてすでに特許出願公開がされており、同特許のライセンスを京都大学との特許実施許諾契約に基づき受けている という。

同社は、アンチエイジング分野におけるエレクトロポレーションの応用はまだ始まったばかりとし、目的とする効果に対応した導入液の開発及びシチュエーション応じた導入装置の開発により、今後ますます市場は拡大し発展の期待が持たれる、としている。




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